森本薫『女の一生』—戦時下の初稿版完全上演—出演者を公募いたします!【終了しました】

ドナルカ・パッカーンは2026年4月に座・高円寺1にて、日本演出者協会セレクションの一環として、森本薫「女の一生」初稿版を完全上演いたします。本公演の出演者を主人公の布引けい役を含めて公募いたします。

概要

公演日程:2026年4月8日(水)〜12日(日)〈7ステージ予定〉
会場:座・高円寺1
稽古日程:2026年2月中旬から約30日間(1日4時間程度/直前1週間は1日8時間程度)
稽古場所:東京都内
ギャランティ:1ステージ 25,000円程度
※プロローグ・エピローグのみ出演:1ステージ 10,000円程度
※布引けい役は増額の可能性あり

あらすじ

生まれてすぐに母を失い、戦争で父を亡くした一人の少女——布引けい。貿易商の一家へと流れ着いた彼女は、持ち前の明るさと好奇心の強さで、変わり行く時代のなかを育ち、みごとに生きて行く。「誰が選んでくれたのでもない、?分で選んで歩きだした道ですもの。間違いと知ったら?分で間違いでないようにしなくちゃ」この名ぜりふに込められたニッポンの精神は、いったい何を焚きつけ、そして何を忘却させてきたのだろうか。
戦時下の国策プロパガンダ組織である日本文学報国会による委嘱作品——森本薫『女の一生』初稿版を通して、現在のニッポンの姿をあぶり出す意欲作。

企画意図

焼け野原から始まらない『女の一生』

森本薫「女の一生」の初稿版は戦時下に執筆されています。つまり当然のことですが有名な「焼け跡」からは始まりません。1942年1月1日、つまり、真珠湾攻撃のすぐ後の正月から始まります。「昭和十六年十二月八日……今はもう去年になってしまいましたがね。明治の日清戦争からこちら、数々の戦争のすべての元に突き当る日だったのです。私達は、もう長い間、この避けられない日の近づいてくる足音に耳をすまして来たのです」そう、「女の一生」は、なぜ今日本は戦争をしているのか、その理由を探り、目の前に繰り広げることで、戦争を「運命」化する国策劇の一面を持っています。

戦後版が「被害」の物語として上演され続ける一方、初稿版は「加害」の物語として向き合うべき作品です。
2019年の上演で得た成果を踏まえ、2026年の上演では、「女の一生」に輻輳している「加害」の意味を丁寧に掬い上げながら、同時に「抵抗のよすが」を美学的に示すことを試みたいと考えています。
参考資料:以下に、初稿版についての考察を投稿しています。

https://note.com/donalcapackhan/m/md70b06cc88b4

公募情報

募集役:布引けい役を含む(堤知栄役を除く全役)
応募方法:ウェブフォームから応募 → 対面審査
※応募した方々に、森本薫「女の一生」初稿版の戯曲データをウェブ上で閲覧できるアドレスを共有いたします。
※審査後に、公募応募者以外の方にオファーする場合もございますのでご了承ください。

スケジュール

応募締め切り:2025年11日7日【応募受付は終了しました】
審査連絡:2025年11月10日
対面審査:どちらか一日、長くて2時間程度
2025年11月14日 13:00-17:00
2025年11月15日 13:00-17:00

応募書類

  1. 氏名
  2. 写真(バストアップ/全身)
  3. プロフィール(所属劇団・出演歴など)
  4. オーディション・稽古NG日程
  5. 応募理由

応募フォーム

https://forms.gle/siboEtFNR61sneYj6

お問い合わせ
issyou2026@donalcapackhan.com

※公募の審査、また、稽古において「持続可能な演劇のための憲章」を遵守します。
https://charterfortheater.com


ドナルカ・パッカーン

来るべき民主主義社会において求められる、構成員相互における健全な敵対性を涵養していくために、演劇的力能を最大限に行使し、同質性とは別の「異質の演劇」を志向する、ピーチャム・カンパニーの川口典成が立ち上げた演劇実験場のこと。現在は、日本における演劇と戦争の蜜月にあった「歓び」を(批判的に)探求し、資本主義/新自由主義リアリズム演劇によってこの世界を再現しようと試みている。
Eメール:info@donalcapackhan.com
WEB:https://donalcapackhan.com

アーティスト個人プロフィール
川口典成(かわぐちのりしげ)/演出

1984年、広島県生まれ。東京大学思想文化学科宗教学宗教史学専修課程、卒業。同大学院宗教学宗教史学、修了。現在は演劇実験場であるドナルカ・パッカーン名義で活動。日本近代戯曲を背景となる歴史とともに読み解き、現在の演劇として再創造する上演を特徴とする。代表作に『女の一生—戦時下の初稿版完全上演—』(作、森本薫)、一糸座『おんにょろ盛衰記』(作、木下順二)、『対話篇 美しい星』(原作、三島由紀夫)など。独り芝居「三島由紀夫 招魂の賦」を演出し、全国各地を巡演している。日本演出者協会理事。日本大学芸術学部演劇学科非常勤講師。

コメントは受け付けていません。

© ドナルカ・パッカーン

ページ先頭へ ↑