ごらん、もう一面の落葉だ。去年の秋に散って落ちた枯葉が、そのまんま、また雪の下から現われて来た。意味ないね、この落葉は。……永い冬の間、昼も夜も、雪の下積になって我慢して、いったい何を待っていたのだろう。ぞっとするね。
川口典成が立ち上げた演劇実験場。資本主義/新自由主義リアリズム演劇によってこの世界を再現しようと試みています。
ごらん、もう一面の落葉だ。去年の秋に散って落ちた枯葉が、そのまんま、また雪の下から現われて来た。意味ないね、この落葉は。……永い冬の間、昼も夜も、雪の下積になって我慢して、いったい何を待っていたのだろう。ぞっとするね。
高村光太郎の『暗愚小伝』を読んだとき、こう呟いたのを私は記憶している。
――土下座して自由を出迎えた。自由は天から降って来た――
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