明治維新150年の2018年、ニッポンのモダンというメッキはボロボロと剥がれている。 まずは、敗戦1年後の太宰の「嘆き」を、「嘆き尽くす」ところから始めよう。
<終演しました>川口典成演出「ザ・モニュメント 記念碑」のお知らせ
2014年に日本初演したカナダ戯曲を、オリジナルキャストにより再演。2018年1月2月に、東京、大阪、沖縄を廻る国内3箇所ツアーを敢行!「凡庸な悪」を撃つ二人芝居!
第3回公演 森本薫「ますらをの伴」
戦争批判でも、戦後批判でもない。 戦争そのものの演劇。 平成の戦争翼賛演劇がここに始まる。
第2回公演 太宰治「春の枯葉」
ごらん、もう一面の落葉だ。去年の秋に散って落ちた枯葉が、そのまんま、また雪の下から現われて来た。意味ないね、この落葉は。……永い冬の間、昼も夜も、雪の下積になって我慢して、いったい何を待っていたのだろう。ぞっとするね。
第1回公演 平田オリザ「暗愚小傳」
高村光太郎の『暗愚小伝』を読んだとき、こう呟いたのを私は記憶している。
――土下座して自由を出迎えた。自由は天から降って来た――